キクリ姫と白山

白山に祀られている神様と言えばキクリ姫。

日本酒にもありますね。

石川県白山市にある酒造のお酒です。

 

名前は有名なんですが、この神様、古事記には出てきません。

日本書紀の本文ではないところで、ちょこっとだけ出てきます。

イザナギが黄泉の国に行って、イザナミの変わりようにびっくりして逃げ出して、

黄泉の国との境である黄泉平坂(よもつひらさか)での別れのシーン。

ウィキからコピペします。

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その妻(=伊弉冉尊)と泉平坂(よもつひらさか)で相争うとき、伊奘諾尊が言われるのに、「私が始め悲しみ慕ったのは、私が弱かったからだ」と。

このとき泉守道者(よもつちもりびと)が申し上げていうのに、「伊弉冉尊からのお言葉があります。『私はあなたと、すでに国を生みました。なぜにこの上、生むことを求めるのでしょうか。私はこの国に留まりますので、ご一緒には還れません』とおっしゃっております」と。

このとき菊理媛神が、申し上げられることがあった。伊奘諾尊はこれをお聞きになり、ほめられた。そして、その場を去られた。

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たったこれだけ。

キクリ姫が何者なのか、なんでここにいるのか、その後どうなったのか、

さっぱりわかりません。

ただ、この数行があるだけで、イザナギとイザナミを仲直りさせた神ということで、縁結びの神として人気だったりします。

謎だらけの神様で、なんで白山に祀られているのかもわかりません。

 

が、その謎を解くのが「ホツマツタヱ」なんですね。

4アヤのアマテラス誕生の場面に書かれています。

もともとの名はシラヤマ姫で、イザナギのお姉さん。

今の石川県のあたりに住んでたそうです。

で、弟イザナギの長男(アマテラス)誕生の際に産湯を使わせ、産着を贈りました。

その時、誕生したばかりのアマテラスの泣き声から、「あな嬉し」や「うひるぎ」という言葉を聞き取ったのでした。

そこで、イザナギとイザナミはシラヤマ姫を称えて「キクキリ姫」という名前を贈ったんだとか。

このホツマツタヱの記述から、白山にキクリ姫が祀られている理由、なぜキクリ姫という名前になったのか、イザナギ・イザナミとはどういう関係だったのかなど、みんなわかっちゃうんですね。

古事記や日本書紀、さらには神社の由緒などでは絶対にわからないことです。

僕がホツマツタヱはおもしろいな~と思うのは、

こういう記紀ではわからない謎の答えを教えてくれるところです。

次回の勉強会(木曜日)ではちょうど4アヤのこのあたりのお話の解説になると思います。

で、たまたまなんですが、来週の月・火・水と白山に行ってくる予定です。

なんというタイミング。

懇親会用に「菊姫」買って帰りますね。飲んでください。

 

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